ハンガリーの鍋

BLOGGERでやっていた旧ブログにて
以前(2004年9月9日)、公開したエントリを移動させて来ました。
サーバにエントリがまるっと残っていたので、そちらを消して。

旅ネタと内容的にはかぶっているのですが、
どう考えても結局主役は"鍋"ですのでこちらのブログに。

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今から6年ほど前に、短い期間ですが、ウィーンのサマースクールに参加しました。
そしてその際、寮に入る前に4日ばかりまたもハンガリーに行って参りました。
理由は一つ、
ハンガリーに惹かれてからずっと憧れていた大平原(プスタ)を見たかったのです。
(世界遺産のいろいろなサイトでも「プッツァ」とか書かれてますが、プスタです!)
それもブダペシュトから比較的簡単に行けるブガツでもなければ
オーストリーとの国境近くにある、観光コースの小規模なプスタまがいでもない、
どうせ行くなら「草原の海」と詩にも歌われたホルトバージに行こう!と思ったのです。

投稿者 kota : 23:20 | 旅行・海外−ドイツ・中欧
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その後、ホルトバージは1999年、世界遺産に指定されましたが、
当時、ホテルは駅からずっと離れた所に総合リゾート施設が1件あるだけで、
あとは駅から牧童博物館までのコシュート通りに、昔ながらの旅籠がこれまた1件、
他にはプライベートルーム(一般家庭の間借)しかありませんでした。

このホルトバージプスタは砂地の草原ではなく、一帯が湿地であり、
しかも塩分が含まれる為、作物は昔から育たず、
土地改良によって農業が行われるようになった今でもなお牧畜が主産業です。
夏にはプスタ巡りツアーも行われて賑やかなのですが、
私が行ったのはもう夏も終わりの時季、だーれも観光客は居らず、
私の存在は一躍、集落中に知れ渡る事となりました(笑)。
なにしろ駅のあるホルトバージの集落は旅籠兼遊戯施設が1件、牧畜博物館が1件、
郵便局(公衆電話もある)が1件、食品店1件、これで全てなんですよ。

とにかく見るものは無い、と言いますか、ホントに荒れ地しかない!
とにかくプスタに行くぜ! と旅籠を出て歩いていても
パトカーに密入国者と疑われて(笑)不審尋問され、
疑いが晴れた際、警官に「どこへ行こうとしていた?」と聞かれ
「プスタ(を見に)」と答えたら
「スカートとショートブーツじゃダメだ。歩けない」と身ぶりで言われてしまい、断念。
(確かに後日、ここを去る際に乗った列車では、
草原の駅から乗って来る乗客は皆、膝までのゴム長靴を履いていました。)

この何も無い集落で珍しいものといえば、観光客ぐらいで、
オーストリアからドイツ人の観光バスがやって来る時間になると
博物館前にあっという間に露店が設置され人が出てくるので、
仕方が無く、バスの時間が来るとそこに行って観光客と客引きを見てました。3日間。
あとは羊追っかけたり?(笑)

そこの露店でボグラーシという羊飼い達が野営の時に使う、三脚にかける鍋の
ミニサイズをお土産として買いました。
アルミ製の三脚も別売でしたが、何しろ一ヶ月余りをカバン一つでの旅、
荷物は増やしたく無いのでホントに鍋だけを。
何ゆえ鍋か。 
いや、他には鞭ぐらいしか売って無かったんです。民族衣装コスプレグッズと(笑)。


ところがウィーンの学生寮に行ったら、ちゃんとキッチンがあるんですよ。
やかんと冷蔵庫があるぐらいで食器は無いんですが。
寮に入って数日経つと、食費を切り詰める為に自然に自炊になって行きました。
なにしろ交通費込み、こづかい込み、一ヶ月の生活費が60000円ですからね!
ところが自炊できるとは思って無かったので、日本から持って行ってたのは
ペコンペコンのプラカップ2個とプラスチックのスプーン・フォーク・ナイフのみ。
そして飛行機から持って来た塩コショウ。
結局安物の金属のスプーンを買いました。
そして週末旅行したザルツブルクでお土産に買ったモーツァルトのマグカップ、
そしてプスタの鍋が実戦配備されて行ったのでした。

つか、日本人で自炊してたの私ぐらいだったみたいです。

しかも使っている鍋が異様な民芸品という、悪目立ちっぷりでした。

写真の給食の食器のようなものが"ボグラーシ"
中味はハンガリーと言えばコレ、代表的煮込み料理"グヤーシュ"

投稿者 kota : 2008年1月8日 23:21
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