MM-blog　靴、物欲ときどき、サッカー

　4バックに戻してもすぐには調子が戻らなかった。ハノーバー戦は0−1。そして7節ではエレベーターチームのボーフム相手にまさかのドロー。3−1とリードしておきながら、最後の7分間に2点を入れられたのだから、アリアンツアレーナはすさまじいブーイングの嵐に見舞われ、聞くに堪えない罵声が容赦なく浴びせられた。これにより最新順位は11位へと降下した。

　怒りの矛先はクリンスマンに集中する。今のバイエルンは、FWとGKは別として、それ以外の8人のポジションがなかなか固定化されない。先発メンバーは毎試合変わっている。そのためデミケリス、ファン・ブイテン、ファン・ボメルはどこが本来の自分のポジションで、誰と守備のコンビを組むのかがハッキリしないのだ。「チャンピオンズリーグに備えてのローテーション制だから」と監督は説明するが、出場機会が減少したゼ・ロベルトもルシオも当然面白くない。リベリーが復帰してワリを食う選手も出ている。中堅とベテランが多いチームだが「“寄る”年波に勝てず」ではまだないだろう。

　クリンスマンはもともと戦術の専門家ではない。06年Ｗ杯で不調のドイツを3位に押し上げたのは、戦術に詳しいレフという有能なアシスタントコーチと、選手のモチベーションを上げることでは天才的才能を持つクリンスマンの共同作業の賜物だった。

当分ローテーション体制でやっていくよ、と言うのは
公式サイトでもずいぶんくり返し言われて来たと思いますが、
正直、今の状態は方向が定まっていないまま、
ふらふらと、その場しのぎでやる事が変わっているとしか思えません。
ゼも最期のシーズンだとは言え、モチベーションもパフォーマンスも
大変素晴らしい状態なので、体力の状態を見つつ、
スタメン固定で行って欲しいですよね〜
ボメは大好きだ！　本当に好きだし、あんなに知的な人とは思わなかった。
けれどもファン・ブイテンとボメが並ぶと目一杯不安になりますってば。
ミーチョはガチです。　時々ダメダメだったりオウンしますが、ガチです。
FWに関しては、全く文句無し。
ポルディ王子がグズるだろうけれど、これはトニクローゼで賛成。
…あとはクローゼの調子が上向いてくれて、トーニの運が上向いてくれたら…

　一連の変化は、すべてクリンスマンのアイデアから出発した。例えば、精神的安定の一助になるからという理由で、クラブハウスのゲートに仏像を設置した。だがこれはルシオなど南米出身者が熱心なキリスト教徒ということでは意味をなさない。試合翌日の義務としたヨガも、リベリーとトニは拒否したままだ。アメリカ人のフィットネストレーナーはブレーメンとの試合前、アレーナの体育館で常識外のハードル走をさせて選手を呆れさせた。予想外のチームの不振に、クリンスマンと長年一緒にやってきたアシスタントコーチはすっかり意気消沈、口数がどんどん減っているという。

　今のバイエルンを短期間で立て直す特効薬などない。ここはしばらく新しい文化に選手が慣れる時間が必要だ。またクリンスマンも代表チームとは違ったモチベーションで選手を刺激し、戦術を練っていかねばならない。

バイエルンの選手ともなれば、各国代表クラスなんかがゴロゴロいる訳で、
それをまとめ上げるのは大変だとか、よく言われますが、
しかしプレーヤー達はそれぞれプロでもあるし、
納得出来ればきちんと何ごとをもこなすはずなんですよね。

ただですね、仏像はイカン！
しかもあのアヤシゲなアレはイカン！（笑）
取っ払ったアレは一体どうしたんでしょうかね。
クリンジの家に押し込んでやりたいんですけど（笑）。

ヨガは仏伊には不人気なんでしょうかね。
サニョルとか…試合に出てないか。オッドさんはこなしているんでしょうか。
試合翌日の集中とリラクゼーションの為…というのはちょっと…ですが、
ストレッチや、気分転換の軽いトレーニングや
クールダウンに…というなら良さそうですよね。
リベリーが拒否しているというのはちょっと意外。

なんとなくですね、おっさんや猛者揃いのバイヤンで
クリンジがひとり浮かれていて、「ついてけねーよ…」と思われているような…
そんな気が致します。
d11b.tvのショートフィルムに出て来るクリンジも
いつもそんなマイペース＆お騒がせキャラとして描かれてますもんね。

ま、ヘルプスト・マイスターは諦めるとして、
シーズン末までに帳尻を合わせてもらって
後はチャンピオンズ・リーグをしっかり勝ち抜いてくれさえすりゃあ
あとは文句ありません。　あ、できたらポカールも押さえておいて。